MySQLの Cluster: NoSQL がなかなか良さそうです。
私自身は、それを使う様な案件に恵まれてないので使わないとは思うけれど、チャンスがあれば使ってみたい。所謂、NoSQLは半端すぎて使いにくい。NoSQLという新たなモノを作るよりも、RDBMS が NoSQL を飲み込む、つまり、DB Engineを通さずにダイレクトアクセスできる API を提供して欲しいと考えて来たが、MySQLがその先駆けとしてやってくれました。この先、PostgreSQL も同様の API の提供を予定しているようです。
この流れが商用RDBMSにも起きてくれたらと思います。
O/Rマッパとどう違うのか?
要するに、O/RマッパはDB Engine、SQLというボトルネックの上に、抽象度が逆転するラッパーとなっているため、必ず非効率になる。
DB Engineを利用するならば、効率的なSQLを書いて抽象度が逆転しないように、アプリケーション側ではSQLでできないUIのみにするのが正しい。
O/Rマッパを使って効率が逆転するのは、DB Engine以下の技術力しか持ち合わせてない人間が使った場合に限られる。レベルが低いだけでなく、それを理解できないのなら、もうプロを名乗るべきではないと言い続けて来たわけです。
O/Rマッパはボトルネックを重ねることになるので、レベルが低い技術者以外にとっては必ず非効率になりトレードオフはない。
しかし、MySQL Cluster: NoSQLは、O/Rマッパとは違い、ボトルネックになるDB Engine、SQLをショートカットしている。この形が理想で、工数を見てSQLを使うか、パフォーマンスを見てAPI(NoSQL)を使うか、選択の余地が出てくる。
商用RDBMSでこの動きはなかなか起きないとは思いますが、是非とも起きて欲しいと思う。
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