SQLer 生島勘富 のブログ

RDB・SQLの話題を中心に情報発信をしています。

なぜごり押しなのか3 -- 初級シスアドレベルは超えるべき。

 なぜ、煽って【詐欺師】なんて言うかというと、これは初級シスアドで出題された問題です。

 初級シスアドの午後の問題を見れば分かりますが、他が満点でもSQLができなければ合格できない比重になっています。それでも、初級シスアドなんて、就職氷河期を乗り切るため、事務派遣の人や大学生から中学生まで、のべ52万人もの人が取得しました。

 そもそも初級シスアドはユーザ向けの試験区分です。つまり、業界として「SEと口をきくならこの程度は勉強してね」と言ってきた範囲がこのレベルでしょう。

 ITパスポートはまだ合格者が少ないので、IT技術者の最低限の基準として、初級シスアドの問題以上の客観性があるものは他にはない。プロを名乗るなら、初級シスアド≒ユーザレベル』を遙かに超えるレベルでできて当たり前でしょう。

 情報処理技術者試験というのは、合格しなくても技術者を名乗ることができます。合格したということは、その水準を満たしているということを追認したに過ぎません。逆に、プロの技術者を名乗っていて、これが難しいと感じるということは『初級シスアド以下』と追認されたとの同じで、【詐欺師】というのは全くもって大げさではなく、そのものズバリ【詐欺師】以外の何者でもないのです

 普段、RDBMSを扱う環境にもない事務派遣の方が大勢取ってきましたが、その人達に「できないけれど俺はプロだ」って言えるか?言えないでしょう。言えるとしたら、ホンマもんの人間のクズやね。

 しかし、現実問題として、それで飯を食ってる技術者が「HAVING なんてが良く分からん」なんて平気で宣う【詐欺師】は現場にいくらでも居ます。

 こういった事実は、私が普段からいってることを2つ証明しています。

    SQLなんて簡単で誰でもできる。
    上にいる者が逃げて潰してきたからできない。

 初級シスアドを取った、のべ52万人のほとんどは、試験が終わったらきれいさっぱり忘れていることでしょう。

 しかし、若い子達が一生懸命勉強をして合格したすぐ後に、それを実務で使う様に仕向けておけば定着していましたし、もっと難しいことも現場で使えたでしょう。それなのに、多くの現場で上に立つものが上から潰してきました。その結果、業界として行った壮大な詐欺行為として汚点を残してしまったし、更に、それを続けているのが現状です。

 現実に自分が詐欺行為を続けているなんて全く思ってない、おめでたい人達がほとんどです。
 (よう官僚とか批判しよるな……。お前らの方が腐ってるがな……。)

 もし、エンドユーザがご覧になっていたら、依頼されているコンサルやSEに、初級シスアドの午後の問題でSQLに関する部分を出してみてください。穴埋めじゃなく記述にしても満点取れて当たり前ですが、8〜9割の確率でできないと思います。できないなら、担当を変えるように言った方が良いですよ。

 そんな【詐欺師】に大金を払っているから、【詐欺師】がのさばるのです。

 Y2Kも大概でしたが、本当にこんな詐欺行為はやめないといけないでしょう。



 それにしても、初級シスアドSQLは下手糞で、IPAのオッサンを小一時間問い詰めたいな(苦笑)。